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監修:帝京大学医学部皮膚科学講座 主任教授 多田 弥生 先生

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進化する乾癬治療

  • 免疫システムに働きかける『生物学的製剤』について

生物学的製剤って何?

乾癬には、内服療法、外用療法や光線療法などさまざまな治療法があり、患者さん自身がライフスタイルや症状に合わせて治療法を自由に選択できるようになっています。

近年、乾癬は免疫が関わる疾患であることが明らかになっていますが、それに伴い、身体の免疫に働きかける『生物学的製剤』を使った治療法が乾癬治療の新たな選択肢として注目を集めていて、現在研究が進んでいます。

「長く病院に通って色々な薬を使ってきたけれど、良くなったり悪くなったりの繰り返し」そう思ってあきらめている乾癬患者さんはたくさんいるかもしれません。しかし、この研究が進歩することにより、中等症や重症の患者さんでも、症状が改善して寛解※1する可能性があります。

生物学的製剤の有効性

生物学的製剤の有効性

生物学的製剤とは、乾癬の原因物質をピンポイントで抑える注射製剤で、最先端のバイオテクノロジーによって開発された新しい医薬品です。

この医薬品は、化学的に合成されたものではなく、生物が作り出すタンパク質をもとに作られています。主に注射や点滴によって体内に投与され、体の免疫機能に関わる物質、サイトカイン※2の働きを弱める作用があります。

2010年から日本で承認され、最近では、乾癬の発症に深く関与するIL-17A(インターロイキン17A)に直接作用する生物学的製剤も登場し、乾癬治療の新たな選択肢として注目されています。

その一方で、乾癬患者さんの多くはより高い効果の治療を受けたいと考えながらも、生物学的製剤という治療の選択肢を知らない方もたくさんいるのが現状です。

生物学的製剤をはじめるには、治療の特性や特徴を理解したうえでご自身にとって最適な治療を選択していく必要があります。現在の症状や、ご自身の性格や希望、経済面を含め、生物学的製剤の治療が可能かを主治医とよく話し合い、ご自身にあった最適な治療をご検討いただければと思います。

寛解とは、病気の症状が完治ではなく、一時的あるいは継続的に軽減して治った状態をいいます。

サイトカインとは、細胞から細胞へ情報を伝達する物質で、本来は体を正常に機能させるために必要なタンパク質です。何らかの原因で過剰に増えてしまうと、炎症やアレルギー症状などを引き起こします。

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