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監修:帝京大学医学部皮膚科学講座 主任教授 多田 弥生 先生

進化する乾癬治療を見る

乾癬発症メカニズムに関わるIL-17A

  • 近年、乾癬は免疫が関わる疾患であることが明らかになりました。
  • IL-17Aが乾癬を発症させるメカニズムとは

乾癬の症状には免疫の異常が深くかかわっていることが判明

乾癬は、赤く盛り上がった皮膚の上に銀白色の鱗屑りんせつが付着してぼろぼろ剥がれ落ちる病気であり、日本全国に43万人1)の患者がいると推定されています。

乾癬にはいくつか種類がありますが、そのうち、「尋常性乾癬」が患者の9割2)を占めています。

従来、乾癬は表皮の角化細胞の異常が原因と考えられてきました。

しかし、最近の研究により、乾癬による皮膚症状の原因として、免疫が深く関与していることが分かってきました。

自分の組織を攻撃してしまう自己免疫反応とは?

免疫とは細菌やウイルスなど異物が体内に侵入するのを攻撃して排除しようとするシステムです。しかし、何らかの原因で免疫システムが正常に機能しなくなると自分の組織や細胞を攻撃してしまうのです。この反応を自己免疫反応といいます。もともと自己免疫反応が起きやすい体質の人に、ストレスや不規則な生活などの環境因子が加わると、免疫システムに異常をきたして自身を攻撃してしまい乾癬を発症するのです。

サイトカインという物質が乾癬の症状を引き起こしている

サイトカインという物質が乾癬の症状を引き起こしている

乾癬に関与している炎症性サイトカイン※1には、IL-17A(インターロイキン17A)、TNF-α、IL-12/23 などがあります。最近の研究により、乾癬による皮膚症状の原因として、免疫に関わるIL-17Aが深く関与していることが分かりました。

そこで、この炎症性サイトカインIL-17Aのはたらきを抑制すべく、IL-17Aをターゲットとした治療法が模索されているのです。

サイトカインとは、細胞から細胞へ情報を伝達する物質で、本来は体を正常に機能させるために必要なタンパク質です。何らかの原因で過剰に増えてしまうと、炎症やアレルギー症状などを引き起こします。

Epidemiology of psoriasis and palmoplantar pustulosis: a nationwide study using the Japanese national claims database
http://bmjopen.bmj.com/content/5/1/e006450

日本皮膚科学会:乾癬はどういう病気ですか?
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa14/q01.html

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